“6月”と表記することに慣れた、6月中旬。
先月誕生日を祝ってくれた男性の一人、久本と食事をした。
帰り際、久本は「土曜日にどこか行かない?」とデートに誘ってくれたのだが、乗り気になれなかった私は「ごめんなさい。友達と先約があるんです」嘘をついてお断りした。
食事からの帰り道の途中、あかりからのメッセージを受信。
『急にごめん。今日、真咲ん家に泊まってもいい?』
これまでの付き合いの中で、急に泊まりに来るということはなかった。
何かあったのだろうか。
『いいよー。これから来るの?』
『うん。ていうか、もう向かってる』
やはりいつもと様子が違う。
彼女に何かあったのは、ほぼ確実だ。
私たちは駅の改札前で待ち合わせた。
あかりのほうが先に到着していたようで、改札出たところ私を待ってくれていた。
「おまたせ」
「ううん。急にごめんね」
「話したいことがあるんでしょ? 酒とおやつ、買って帰ろう」



