*おまけ*



――――


そして、その日から2年の歳月が流れた。






『美夏ちゃ〜ん!こっちこっち』



柔らかい笑みを浮かべた麻弥さんが手をふっている姿が目に入る。




『美夏お姉ちゃん!』



『あっ、みかんもいる!』




その後ろでは、2年前のあの夏休みから少し大きくなった亜美ちゃんも陸くんも嬉しそうに微笑んでいた。





『遅れてゴメンね…大学のこととかいろいろあって…』



ワンッ!ワンッ!




私は、そう言って、ふ〜っと、息を吐きながら呼吸を落ち着かせる。




すると




『ったく、にしても遅いな…ヒロのやつ…』




そんな声が隣から聞こえてきた。




『あっ、ハルカくん!うわ〜久しぶり、元気だった?』




そう、それは、ヒロの友達のハルカくんだった。