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そして、次の日。



昨日、ヒロたちと約束した待ち合わせ場所の公園で私は、みかんと一緒にベンチに座っていた。











昨日は、結局、ヒロに家まで送ってもらったのだが……



『あ。美夏。遅かったわ…ね…』


途中で偶然にも買い物帰りのお母さんと遭遇してしまったのだった。




『あ!お母さん!?な、何買い物??』



『え、えぇ。』




私の質問に曖昧に答えたお母さんは、じっとヒロを凝視する。




…な、何?




そんなお母さんの怪しい行動に臆することなくヒロは、にこりと爽やかに微笑んだ。




『こんにちは。高橋裕って言います。』



!!なんだヒロ、標準語もしゃべれるんじゃん!




『あらあら、まぁまぁ。…もしかして、美夏の彼氏さんかしら?』


ニコニコと嬉しそうに笑うお母さんに心底呆れる。




違うから、と否定の言葉を口に出そうとした時だった。





『はい!そうです!』




!??




ヒロが楽しそうに微笑みながらそんなことを口に出したのだ…。