チクッとしたのは一瞬で、 その後も角度を変え、 啄むように何度も何度も…。 意識がどんどん薄れていく。 耳元で優しい要の声が微かに聞こえた。 「あんまり、俺を待たせんなよ?」 微かにそう…言われた気がした。 ほんのり香る彼の薫りに包まれ… 私はいつの間にか意識を手放し、 深い眠りについていた。