「そろそろ時間だわ。お父さん、行きましょう」 「あぁ」 「お父さん、お母さん」 私は部屋を出て行こうとする両親を呼びとめた。 小椅子から立ち上がり 「今まで、ありがとうございました」 私は心の底から感謝の気持ちを。 「要さんと幸せにね」 お母さんの優しい言葉と お父さんの優しい笑顔が 私への最高の贐になった。