彼はニヤリと不敵な笑みを浮かべた。


「これがキミの答えだな?」

「…………はい」

「では、これは明日出しておく。宜しくな?奥さん。」

「なっ!?」


彼は更に不敵に微笑んだ。

なっ、何!?“奥さん”……って。


そりゃあ、婚姻届を提出すれば…

もれなく“あなたの妻”になるけど。


あ゛ぁぁぁ―――!!

もう、何が何だか分からない!!

私もしかして誤った選択したのかなぁ?

それでも仕方なく……挨拶。


「不束者ですが…宜しくお願い致します」

「今日は独身最後の夜だから、お風呂にでもゆっくり浸かって、ぐっすり寝ろよ?」

「………」


寝れるかぁ―――――ッ!!!

―――って、思っていたのに……。


お風呂に入り、用意されたベッドに横になったら…

ここ2~3日の緊張と疲れで、いつの間にか深い眠りについていた。