すると―――― 唇がそっと離れ、相手はすぐさま耳元に。 「杏花…」 !?!?!?!?!?!? ………えっ? この声って………?? ……幻聴? 「か……なめっ?」 身体の震えが止まり、頭に?が浮かんで。 視界は涙で歪んでいる中、 私が声がする方へ顔を向けようとした ―――――その瞬間!! ギューっと強く抱きしめられた。 そして…――…… 「正解!!」 耳元で……甘い甘い彼の声がした。