「…ねぇ高杉くん」
「…何や?」
「…もう一回、キスして?」
体を離し、上目遣いで見つめると、高杉くんの顔が真っ赤になった。
初めて、高杉くんからあたしへの想いが伝わった気がして。
嬉しくて、満面の笑みになってしまった。
「……ごめん。色々」
「別にいいよ。冷たかったのは気にしてないから」
「…いや、そうじゃなくて…………我慢出来そうにないから」
「…………へぇっ!!!?」
「…乃亜、マジで歯止め効かないから」
「えっ!?ちょっ…ひゃあっ!」
あたしの後頭部に手を回し、熱いキスが待っていた。
「…んっ……ふぁっ…んあ」
舌が絡まって、自分から変な声が出ちゃって。
カァーーッて赤くなった顔と、余計に激しくなるキス。
頭の中がクラクラして、気持ち良くて……。
ギュッと高杉くんのYシャツを両手で掴んだ時。
――――プチッ
………へぇえぇッッ!!!?
高杉くんが、ゆっくりとあたしのブラウスのボタンを外して行く。
ちょっ…ちょっと待ってー!
「…高杉くん!ここ学校の廊下…!」
「ええやん。どーせ誰も来ーへんよ。それに乃亜が可愛いから悪いねん」
「なっ……」
「…歯止め、効かんて言ーたやろ?」