それから、父さんが暇そうにしてるのを確認しては、キャッチボールに誘い、少しずつ上達していった。




「誠!ちゃんと取りやすい所に、投げれるようになってきたな。センスあるんじゃないか?」



父さんは、微笑みかける。



「そうかな?」



僕は、多分褒められて伸びるタイプなのかもしれない。



父さんは、それを知っててか分からないが毎回のように褒めてくれる。