「じゃ、琉璃さん。また明日ね」


あたしは村上くんと思われる人に車から降ろされた。


「その彼女に変なことしないでよ!!後始末は私なんだから!」
「わーってるよ」


“るり”さんと呼ばれた女性はそう言って車で行ってしまった。


「とりあえず早く家の中に入って」
「はぁ??!」


な、なにを言ってるの!
得体の知れない、しかも男の人の家なんか··!


あたしは全力でそういうと、彼は静かに言った。


「いうこと聞けない…?」


この顔はなんていうのだろう…


とりあえず逆らうとヤバい雰囲気を出されたので恐る恐る玄関へと入った。