後半は通常通りあたしたちは捌けて、悠の撮影が終了したようだ。

「OK!お疲れ様~」
「ありがとうございました!」

「だけどハルカが学校の友達つれてくるなんて今までなかったよね?」

監督がの言葉が聞こえてきた。


そりゃそうだよね。
だって、悠はハルカだってこと隠してるんだから。


「ヤローは友達じゃないです」

きっぱりはっきりと悠は付け足して監督に言ってた。


「彼女は恋人?」
「いえ…違います。まだ。」
「なるほどね~」


その会話はあたしには聞こえてなくて、ただ監督があたし達3人を順番に見比べて含み笑いをしていたのがなんだか恥ずかしかった。


そしてその光景をスタジオの端で見ていた男が呟いた。


「…ハルカの“カノジョ”…ね」