だってどう考えたっておかしい。

こんな容姿も成績も・・完璧な彼が、あたしだけをこうして見つめてるなんて…!


「もうなんか俺も俺がわかんなくなってきた…」


悠はそう言ってあたしの肩に頭を置いた。

口説き文句じゃなく、素でこんなこと言われて、こんな風にされるなんて。


「ゆ・・う・・・」


あたしはあまりにドキドキしすぎてまた寝込んでしまいそうだ。

それくらい恋愛偏差値低いんだから。


「理佐…早く落ちろよ」


そうしてあたしにそっとキスをした。