理佐は相変わらず寝ている。


すやすや気持ち良さそうに寝てるから多分大したことはなさそうだ。

オレはそう思って少し気が緩む。


「ちっちぇー手だな…」


そうつい声に出してしまうと、理佐の隅々を観察した。


細い腕。綺麗に浮き出た鎖骨。

黒く長い艶のある髪の中には、白く透き通った顔。

伏せているとわかる、睫毛は人形のように長く、頬はうっすらピンクがかっていて唇は綺麗な赤色。


「ほんと…この前までは全然目に入ってなかったのにな。…気づけてよかった」

オレは理佐の手を握り、愛しい女の頬を何度も撫でる。