えっ?
なんで男子がここに・・・


ハードルを置いて振り返ると、亮介があたしからハードルを取り上げた。
というか、かわりに運んでくれる。


「えっ…ちょっと!!」


あたしは手伝ってくれたことより、貶されたことの方が気にかかってた。


「…ねぇ。あれってB組の新田くん!?」
「体育なんて初めてじゃない!!?」
「やば…近寄りがたいけどかっこいいね!」


そんなあたしの耳に女子たちの注目を集めている亮介の噂が聞こえてくる。


「てかなんで三浦さん?」


・・・そうだよね。

あたしだってそう思うよ。