トライアングル×3―秘密の三角関係―

オレは忘れていなかった。

この二人の関係の妙な違和感を…


「伊吹…教えてよ」


伊吹は布団に顔をうずめて小さく言った。


「…亮介…ごめん…」



―――――――――・・・


「達哉さんっ!!!!」



伊吹の短い話を聞いたオレはすぐに達哉さんを追いかけてた。


「…亮介」
「達哉さ…んっ…はぁっ…はぁっ…はぁっ」


オレは全速力だった。

「…大丈夫か?」

そして達哉さんは崩れかけたオレを支え、

「…伊吹、部屋に男入れたの亮介が多分初めてだ。」

と言った。


「初めては…達哉さんでしょ」