「ハイ、お待たせ。ドリンクはサービスね」 さっきの男は伊吹さんにこそっと耳打ちして去って行った。 「さぁ食べよ食べよー」 「…“人徳”っすね」 「うふふ!あ。亮介さ、私には敬語、やめていいからね?」 「え?」 「じゃなかったら長介って呼ぶよ?」 「や、やめて下さい…」 「亮介はさぁ昨日なに言いたかったの?」 いきなり核心をつかれた。