ちょっとシャレたカフェに連れられてきた。

「結構おいしいよ!ここ」

席に案内され、伊吹さんが言った。


「オレ…ファーストフードくらいしか行ったことないス」
「そうだよねー!私も」

店員が注文を取りにきた。


「やぁ。伊吹チャン。彼氏とデートかな?」
「こんにちは!あんまりデートの邪魔、しないでくださいよ!」
「それは失礼しました!いつものかな?」
「お願いしまーす」


にこやかに接客をしてくれた男はすぐにその場からいなくなった。


「知り合いっすか?」
「んー。ここ何度かきて知り合いになった、かな?」

笑顔で伊吹さんは答えた。