「あの、ありがとうございます」

「運わりぃな~オマエ」


笑いながら言ったその人は私服で年齢不詳。


「じゃ、自分こっちなんで…」


オレが足早に立ち去ろうとすると、


「な!人徳って知ってるか!?」
「はぁ?!」

なんなんだ…今日は。
あの女からも似たような話をされて、こいつもかよ。


「名前は?」
「…新田亮介ス」
「亮介??!」
「ハァ・・・?」