その頃――――

「はぁっ、はぁっはぁ~…」


息切れして休んでるのは亮介だった。


「ちょっと、亮介~?」


遠くで亮介を探す伊吹。

草むらに入り、一休みしている亮介がぼやく。

「マジ、昔から根性ある女…」

「もう!」


探しながら去ってく伊吹を亮介は確認すると伊吹とは逆方向に逃げる。


「わりぃな、伊吹」



そして携帯を取りだし発信する―――――“理佐”