誘う花、 その匂い、 絡める指と舌、 弄る右手はだらしなく。 惑う花、 さらに酔い、 奏でる指の下、 またすぐ満ちては交わし鳴く。 堕ちていこう。 やさしさが、伝わるままに。 墜ちていこう。 愛しさを、感じるままに。 折り返して、 繰り返して、 深く、深く、 もっと深く、 どこまでも、 どこまでも。 彼女の中へ、 僕の中へ、 心の水底へ。