朝の吸血鬼(編集中)

「聞こえる...、」


あいつらはいつも俺を呼ぶ


生々しい声が遥か彼方から聞こえる


俺は恐かった


だが夜になるとベランダに向かってしまう足


向こうの山に囲まれた町が、まるで俺を逃がさいとでも言っているようだった


夜中に飛んでくる黒い蝙蝠と、目を赤く光らせ地を這っている黒猫が俺を離さない


まるで俺の見張りをしているようで、体が動かなかった