私、余計なことしちゃったのかなぁ?
隼斗さんに近づいて、顔色を伺ってみた。
隼斗さんは苦笑いをしながら、“いいよ”と言ってくれた。
「あっ、そうそう。新年の挨拶と初釜にゆのちゃんが同席してくれるそうよ?」
「はぁ?ゆの、嫌だったら断っていいんだぞ?ムリすんな?」
「嫌だなんて…。バイトもお休みですし、私に出来ることなら何でも…喜んで!」
「けど、それって……」
「そういえば、お夕食が出来たんだったわね?冷めないうちに頂かないと……」
今、隼斗さんが言いかけたところに…話し始めたから、何ていったのか良く聞こえなかった。
何て言ったんだろう……。
「隼斗、その話はまた後にしましょう。ねぇ?」
「…………あぁ。」
「ゆのちゃん、冷めないうちに?行きましょ?」
「はいっ。」
何だか気になるけど、まぁ、いいか。
日頃のお礼も兼ねて、一所懸命頑張らないと!!
私はそれから毎日……。
立ち振る舞いや作法を習った。