私は堂々と胸を張って定位置に立った。
そしてあしとあしをクロスさせてピンと背筋をはる。
そして目が合う人に笑顔を飛ばす。
別にテストだからってわけじゃないけど、
こんな振るまいもテストに入る。
羽美をチラッとバレない加減に見ると、
羽美もやはり綺麗な振るまいをしている。
・・・さすが・・・!
負けてらんない!
かと言って緊張したらダメ!表情とか固くなっちゃう!
リラックス、リラックス。
お母さんが私に手を振る。
お母さん・・・!
私は満面の笑みをかえした。
「それでは、試験項目1、
カメラの前での動きをチェックさせて頂きます。」
まず、1番咲田さん・・・、
なんて呼ばれて私はカツカツヒールをならしてカメラの前へ。
すごい注目を浴びる私。
ああ、何かデビューしたからかな。
前よりも注目度が高いような・・・。
でも、そんなのに動じる私じゃない。
「じゃあ、目線お願いしまーす」
私はプロのカメラマンさんの持つカメラを見た。
着ているワンピースを主張させるようにポーズを決める。
口に手をあててみたり、
スカート広げてみたり、
カメラを見ないでみたり・・・。
そして私の試験項目1と言う名のアピールタイムが終わり、
続いては羽美だ。
羽美も自分が今着ているショートパンツに合わせてポーズを決めていく。
ポケットに手をつっこんでみたり、
顎を突き出してみたり、
左手で右肩を掴んでみたり。
・・・ゴクン、私はそんな風に生唾を飲み込む。
やっぱり、すごいや。
カッコイイよ、羽美。
私は焦った顔を見せないように懸命に表情を作る。
そして羽美が戻ってきてニヤリ。
・・・!
確かにすごかったよ・・・!
私はくう、と唇を強く結んだ。
そして続く続く試験。
試験項目2は映像系。
これはCMに出た私にとっては有利だった。
試験項目3 栄養学
肌にいいもの、悪いもの・・・とか。
これは筆記系。
・・・などなど試験項目は続いた。
最後の項目、フリータイムで自己アピールが終わった。
・・・本当に、これで終わってしまった。
学生最後の試験。
あとは結果を残すのみ・・・か。


