ファッションショーはすっごい楽しみ。
けど、もれなくテストもついてくるわけで。
「テストも集中しろよ。
連覇かかってんだから。」
段々と皆目が覚めてきたのか鋭い視線をつくる旬が言った。
「おう!」
修が楽しげに大きく歯を見せて頷いた。
私も笑って頷いた。
そして皆別れた。
私は途中で自分の頬を叩いた。
絶対に、気を抜いていいわけないの。
羽美はもちろんのこと強敵。
他の子も雑誌の専属モデルになったりしている。
今までみたいに、簡単じゃないんだから・・・!
試験会場はやっぱり満席で。
チラと覗いてみたらお母さん来てる。
わ、応援?
きゃー、
なんて手を振るけどやっぱり私は見えないんだから振りかえしてくれるわけない。
「美里ー」
私がそんな風にしてると聞き慣れた声がした。
ふと振り向くと、やはりそこには羽美。
「羽美!」
「おー、これでテストも最後だねー。」
相変わらず間延びした口調なのに、
その中に不思議と悲しみが隠れてる。
「・・・うん。」
私もつい盛り下がる。
あ、そーだ。
私は鞄からケータイを出した。
「撮ろ!」
私は羽美と写真を撮ることにした。
お互い1番キメた顔、笑える変顔、
遠近法つかった面白い写真。
今着てる服もしっかり取り合った。
「なんか、本当に最後って感じ・・・」
「ねー・・・。まあ、楽しんできましょーよ。」
ニコ、笑いかけられて少し和らいだ。
「・・・では試験開始しまーす。
では前回の順位が高い順に・・・、
前回の試験を辞退していた人は出席番号で・・・。」
モデル科の先生達が私達を並ばせる。
よし、始まる。
私は1番前に行く。
後ろには羽美。
ニッ、笑いあった。
もう、楽しんでいくぞー!
やっぱ、負けたくない。
けど最後笑顔で居られなかったら勝ったとしても全然楽しくない。
後悔しないように、
学生最後のテスト、全力を尽くす。
「・・・ただいまより、美園学園学年末試験を開始致します。
では生徒はステージ上に上がって下さい。」


