「皆平気なのかな・・・」
私と要路、二人で夜だからかあまり人の通っていない道を歩く。
私はボソボソぼやく。
「大丈夫だよ。
ああ見えても皆屈強な男達だからさ。」
「く、屈強ぅ・・・?」
私は皆を思い浮かべた。
皆、スタイルよくて、
細くて・・・。
細マッチョレベル・・・。
「屈強とは言えないッ」
私はブンブン頭を振った。
すると隣で笑い出す要路。
「酷いな。ははっ。
俺達はそんなに弱そうに見えるか?
こう見えて、一人の女性くらい守る自信はあるよ。」
そう言って私の手をとってみせた。
ドキリ、
そんな仕草になんだか心臓が痛くなった。
そして旬の姿が私の脳裏を過ぎる。
私は掴まれながら歩く私の右手と要路の顔を見比べた。
涼しい顔してる。
いやいや、掴まないで欲しい。
なんだろう、
この心を渦巻くなんか・・・モヤみたいな。
うう、歯痒い。
・・・これはきっと、罪悪感ってやつ。
旬に対する、罪悪感。
私は口を開く。
「はなして・・・?」
私は要路を見上げて言った。
すると要路はチラと私を見下ろした。
そしてあからさまにすぐに視線をそらした。
そして手も、すぐにバッと離した。
うわあ、
なんだかいきなりの事だったからか、
よろけるまでは行かないけれど、
少しバランスが崩れた。
そのことを気づかれない内にすぐ体勢を立て直して要路を見た。
視線を合わせてくれない。
なに、なに・・・?
なんだか胸がざわめく。
そして横顔からだけど、口が開いたのが見えた。
「・・・ごめん。」
静かに言った。
「・・・大丈夫。」
私も同じテンションで返す。
そして要路はほのかに笑った。
なんだか、苦しそうだけど。
「そうだよな・・・。
美里は旬の彼女だし・・・。
俺が入る間はない・・・」
聞こえるか聞こえないかくらいの声で言った。
・・・独り言?
いや、なんか違う気がする。
すると要路は体の向きを変えて私を見た。
・・・?
私も少しかしこまって止まる。


