そして私は嫌々ながらも生地を調達して私のサイズに切り出す。
そしてまたすごいスピードで走って、
自転車漕いで。
「ただいま」
気づけば30分程度でアトリエにかえってきていた。
「お、布の調達お疲れでーす」
待ってました、と言わんばかりに郁斗がやってくる。
「もうパターンはとれたのか?」
旬はコーラで喉を潤しつつも郁斗に尋ねた。
「いや・・・まだ全部じゃねーけど、半分くらいは。」
「お、この時間でか。
でかした。」
旬は笑う。
「つーか、
何で全部白?」
郁斗は袋に入った布をつまみ上げながら言った。
「ん?白をつかうからだ。」
旬は私達に答えた時と同じようにクールな表情。
「は?全部?」
「ああ。」
「は?え、それって・・・」
郁斗は眉を寄せる。
そして話を聞き付けたのか作業台から修がとんできた。
「ウエディングドレスじゃね?」
郁斗は頬をヒクヒクさせながら言った。
修はえ、え、と旬と布を見直している。
「ま、そういうことだ。」
コトリ、コーラを飲み干したグラスを置いた旬。
「さっさとやるぞ。」
旬は作業を開始。
「え、美里いいの!?」
修は目を見開き私にすごい勢いで尋ねた。
私は苦笑いしつつも頷いた。
「手をまわして、ショーの出演順を最後にしてもらうっていいと思わねぇ?
マリエって感じで。」
旬はミシンに糸を設置しつつ言った。
「・・・」
黙ってしまう私達。
「あー、やべ、楽しくなってきた・・・!」
旬はそう叫ぶとミシンを動かし始めた。
残された私達4人は顔を見合わせた。
そして目で会話。
仕方ない、やろう。
そう言った。
もう、一生旬についていきます・・・!
そんなことも目が告げていた気がした。


