皆の目線と私の目線が順に絡む。
・・・なんで、私に聞くの?
「私に決定権とかないし・・・」
私は苦笑いを浮かべつつも答えた。
するとクワッと旬がギンギンに開いた瞳で私を見てきた。
ビク、私の肩は縦に跳ねる。
怖っ・・・。獣みたいな目・・・。
「・・・お前が決めろ。
俺らはお前の服を作ろうとしてる。
お前が選んで何が悪い」
旬はツン、と言った。
「そーだぞ。」
それに修が加担する。
・・・そんなこと言われたって・・・。
着たいのは新しく今描いたもの。
けど皆に迷惑かけたくないし、
大変な思いしてほしくないし・・・。
やっぱりなぁ・・・。
私はうんうん考える。
「美里、俺達に気を遣わなくていいから。
本当に着たい方を選んで。
俺達に気を遣うとか、俺達頼りないみたいで、
逆に傷つくよ。」
要路が目を細めて笑う。
優しい口調。
そんなこと言われたら、すぐに答えられる。
「新しい、の。」
私は顔を上げて小さくなりながら言う。
するとフッと笑う声が聞こえた。
「・・・決まりな。」
笑ったのは旬だった。
ニヤリ、ものすごく楽しげに笑う。
「っし、そうと決まれば早速始めるぞ。
学校戻ったら布あるし・・・。
俺と美里と要路で布とりいく。
二人はパターンとって。
っしゃー、
今日から寝れねーよ?」
フツフツフツ、と旬から明るいオーラが撒き散らされる。
「まじでぇ?」
「うっわー」
なんて愚痴をこぼしつつも、皆笑ってた。
それを、みて私も笑う。
「じゃあ行くぞ」
旬と要路に続いて私はアトリエを出た。
旬は自転車を二台だしてきた。
一つは要路、私と旬はニケツだ。
バビューンとすごいスピードで走るものだから振り落とされないようにガッシリ捕まってた。
こんな時でも、ドキドキしてるなんて、
ダメかな・・・。
私の心臓は終始大きく鳴りっぱなしだった。
そして数分で学校に到着。
布の倉庫まで走って行く。
「はあ、はあ・・・」
布の倉庫にたどりついて私は膝に手をおいて荒く息をした。
二人ってば走るのも速いっちゃないよ!


