授業も何とか理解・・・
というかファッションショーの知識についての授業だったからか、
結構余裕で頭に入ってきた。
放課後になってアトリエに向かう。
アトリエの扉を開けると、
真っ先に目に飛び込んでくるのは部屋の奥のマネキン。
オレンジ色が輝くドレス。
「わぁ!すごい!」
私はマネキンにかかったドレスに駆け寄る。
そしてマネキンの周りを一周する。
「もう完成しそうじゃん!
私がいない間に・・・!
皆すごいね!」
私は4人を見つめる。
まだドア付近にいる皆。
郁斗はどやぁ、とウザいドヤ顔を見せる。
やっぱ郁斗はダメだな。
「よし、じゃあ今日で完成させよーぜ!」
修がパンパンと手を叩き士気を高める。
私もそれにのってやろー、とか言いながらマネキンからドレスをとる。
作業台にのせた。
その時、
「・・・やっぱ、やめねぇ?」
声がした。
凜とした声が、スーッとアトリエに響き渡る。
私達は声がする方を咄嗟に振り向いた。
声の主は旬みたいだ。
「・・・ん?」
私は耳にはいった言葉が頭に繋がらなくて聞き返す。
すると旬はなんの躊躇った様子も見せずに、
「それやめて、他のにしよーぜ。」
旬は腕を組んで私が持っているオレンジ色のドレスを指差す。
「「「「はぃ・・・!?」」」」
私達旬以外の4人は綺麗にハモった。
今、なんて!?
「やめ、る?
どういうことだい?」
要路が冷静に旬を諭すように伺った。
「んー、なんかイメージ変わった。
それ、美里を最大限輝かせることはできねーと思う。
だから、やめよう。」
うん、なんて旬は言って私の手からドレスを引き上げると、
それを放り投げた。
「「「「ああっ!」」」」
修がそれを執念でキャッチする。
「俺達の汗と涙の結晶なんですけど・・・!」
修ははあはあと荒く息をする。
「・・・ん、紙とペン。
やべぇ、超いいのキタ。
キタコレ。
早く・・・!
なんかかくもん!」
旬は辺りからを手探りで紙と鉛筆を荒く取り出した。
そしてカクカクと猛スピードでかきつけ始めた。


