そして五日後___
「そっち!音声は大丈夫!?」
「オッケーです!」
「照明は!?」
「いい感じです!」
「ディスプレイ確認した!?」
「今調整中です!」
ショーの会場は影山さんの指示が飛び交っている。
Love&Dreamのファッションショーの当日。
影山さん、かっこよすぎる。
モデル仲間でも影山さんは憧れの存在だった。
「影山さんマイクで指示しないところがカッコイイよね」
「わかる、本気でやってる感が伝わってくる。」
「将来はあんな人になりたいねー」
「ねー」
私達はランウェイの距離や幅を確かめてかえってくる途中にそんなことを話した。
そんなに会場は大きくない。
第一回のときからここでいつも開催しているから愛着が湧いているそうだ。
定員もれがハンパないのに。
何時かなー、とケータイで時間を確認。
11時だ。
ショーは1時半会場、
2時開演だ。
これからモデルは個々に軽食をとったり、身なりを整える。
舞台裏からでるとき、旬の姿をキョロキョロ探した。
そしてすぐに見つかる。
長身だからすぐわかる。
忙しく動いているけれど、その姿さえも・・・すごくカッコイイ。
ご飯、食べたのかな。
昨日連絡したら大丈夫、って言ってたけど。
うーん、と私は旬のことが心配になってきた。
あ、そうだ。
私は控室に戻って、
自分がもってきた野菜ジュースとおにぎりを持ってまた舞台裏に走る。
まだ旬は忙しそうにしていたから、
私は社員の皆さんが荷物やらなんやらを放り投げている机の上にそれらを置いた。
そして軽く置き手紙。
ちゃんと食べてよ。
急に倒れたりとかしないでね!
私も頑張るから旬も頑張れ!
名前は書かずに旬の鞄の上に置いておいた。
「よし。」
私はそのまま踵をかえして帰ろうとした。
振り向いた。
その時、
「おう、美里ちゃん!」
すぐそこに影山さんの姿があった。
「わぁ!びっくりした・・・。
いつからそこにいました!?」
「今だよ。」
「は、はぁ。」
私は曖昧に返事をした。
するとまた違う声が重なる。
「樹菜、ディスプレイはばっちりよ。」
スタスタとスーパービューティフルな女性が歩いてくるではないか。
影山さん目掛けて。


