ことに関して辻褄が合う。


 帰庁後、フロア内で倉田と顔を合わせた。


「安藤、お疲れさん」


「お疲れ様です、五課長」


「射撃の腕見せたみたいだね?」


「ええ。私も銃器の使用に関しては、下手な方じゃありませんから」


「でも久々だろ?射撃するのは」


「ええ、まあ……」


 ウソをついた。


 この前、庁の地下にある射撃訓練場で射撃訓練をしたからだ。


 しかも一課の速水の前で。


 腕は落ちてない。


 火薬の匂いは気になる。