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 北へと向かう船舶内は迷路のように入り組んでいた。


 俺たち組対五課の捜査員たちが船内を捜査する。


 危険な臭いがプンプンしていた。


 俺も倉田五課長から言われた通り、気を引き締めて積荷の検査に当たっている。


 激務だ。


 そして船の地下倉庫にワインの入った木箱が十個ほど置いてあるのを発見した。


「これが物品かもしれない。すぐに開けろ」


「はい」


 俺の言葉に対し、今回の捜査に加わっていた捜査員たちが一斉に蓋を開けて調べ始める。


 ワインの下には銃と銃弾が数十発、そして麻薬などの薬物が見つかった。


「ブツを発見しました。押収作業に入ります」


「了解」