《先生、ありがとね!》
私は最後に先生に会いに行った。
何でだろ?
なんか足が勝手に先生の元へと向かってた。
《梅野、卒業おめでとう!》
さっきあんなに号泣してたのに、今は最高級の笑顔。
《俺、梅野のこと嫌いじゃなかったぞ。(笑)》
《好きでもなかったんでしょ?(笑)こんな無愛想な子。》
《本当に無愛想だったよな。でも、すごく友達思いなやつだった。》
なんでそんなこと知ってんの?
《なんでそんなこと分かるの?》
《見てりゃ分かる。俺の前でだけ無愛想だってことも。(笑)》
先生ってさすがだね。
生徒のことよくわかってる。


