あの夏の君へ






「待って…ごめん。嫌やて…」

「前にも言うたやん。部活とお前やったら、部活とるって」

「嫌やあ……嫌やあ…」




“別れるわけやないんやから”




その言葉を聞いても、安心はできなかった。

ずっとほったらかしにしてごめんなさい。

「さびしかってんもん…」

ごめんなさい。

君が手を差し出してくれるんをずっと待っててん。

「俺やって、さびしかってん」




俺やって、つらかってん。




お互いが相手に頼ってた。

私も君のせいにした。

君も私のせいにした。


お互いが勇気がなかっただけやった。