“望月 彰” これが、私が青春時代のほとんどを費やして、恋焦がれていた相手の名前だ。 望月 彰は、私の化学教師で。 望月 彰は、私の副担任で。 …先生は、私が今までで生きていた中で、唯一愛した人。 先生は、私と結ばれることなく、“守るべき人”と結婚してしまった。 「美優ー!」 大学の講義が終わって、机にちらばしていたノートやシャーペンを片付けていたら。 彼氏である爽くんが、講義室の外から私に駆け寄ってきた。 高校時代からの付き合いである爽くんは、“先生”の存在を知ってる人。