ふぅ。 ため息をひとつ吐いて 心の中でカウントダウン。 3、 2、 1、 0! 0と同時に駆け出す私。 大丈夫、絶対大丈夫。 後ろを振り返らないで 前だけ、見慣れた玄関だけを見つめて走れば、大丈夫。 そう、思っていたのに。 「逃げないでよ」 突然 そんな声が、 耳元で囁かれた。