「千夜ちゃん、今日はもう上がっていいよ」 午後8時前。奥から店長が顔を出して 業務終了を告げた。 「ほら、これ持ってきな」と、残ってしまったイチゴのショートケーキとクッキーが入った袋を渡される。 やったー! 今日は大好きなイチゴだっ! 私はいつもこれが楽しみで。 今日も下手くそな鼻唄を歌いながら 軽い足取りで家路につくのだった。 でもまさかこの後に あんな事が起きるなんて、 夢にも思わなかったんだ。