「なにしてるの」


違う声が聞こえてきたのは
その時だった。

とっさに目を開いて
周りを見渡しても
私達以外の姿は見えなかった。


「今すぐ離れてよ」


また聞こえる声。
今度ははっきりと聞こえた。

私の頭上。
木の上から聞こえてくる。


「誰だ!?」

彼は手を止めて上を見上げた。


すると、


ドカッ!

「ぐっ!!」


上から「誰か」が
彼めがけて落ちてきた!


呆然と立ち尽くす私。
気絶してしまった彼の上に
しゃがみ込むようにして
「誰か」が呟いた。


「千夜に手ぇ出すなんて
一億万年早いんだよ、バーカ」