鼻の奥がツンと詰まって 一気に視界が歪んだから バレないように俯いて 「そっか!別に平気平気!」 明るさを振りまいて その場から逃げ出した 全然平気じゃない 辛い 痛い 苦しい ほんとはどこかで 期待してたんだ 第2ボタン もらえるんじゃないかって 「待って、未桜!」 後ろから愛しい声が あたしを呼ぶ ずっとずっと 夏芽があたしを求めてくれればいいのにって思ってた だけど今は来ないでほしい ほっといてほしい こんな顔、 夏芽に見せられないもん