ただの偶然だし 無理矢理自分に言い聞かせた 「どおー?俺清純でしょ」 「ほざけ」 「ひっでー」 でも、やっぱだめだった あたしのミルクティーを おいしそうにごくごくと飲む夏芽がよみがえって 頭から離れなかった 飲んでもないのに 甘くてまろやかなミルクティーの味が 口の中に広がった気がした 甘く切なく 胸が締め付けられた