「つい、さっき。な、英介!!」


オレは、満面の笑みを英介に向けた。




『…まぁ。』




素っ気なく英介は答えた。





『………よかったな…』




三田村が恐る恐る言う。どうやら英介の機嫌の悪さにようやく気づいたらしい。



「『……』」




無言になるオレらの間に気まづい雰囲気が流れた。




『……なぁ。』




そんなオレらの雰囲気を感じたのか今まで壁に寄りかかって成り行きを見守っていた藤条が口を開いた。