「はは?オレが?ないない」


オレは、笑いながら首を横に振った。




…たしか、神城からも推薦来てたっぽいけど…高校でバスケする気なかったから普通に試験したんだよな…。



未だ、訝しげな視線を向けてくる英介に内心オレは、たじたじだった。




そんなオレに英介が何か口を開いたその時、






『お〜い、松田。』





体育館の外から手を振っている三田村の姿と、その後ろで体育館の壁にもたれかかっている藤条の姿が見えた。