頭に?を浮かべるオレに松田はとっても楽しそうに言い放った。
『学校探検〜。三田村も一緒に行こうよ〜。』
「が、学校探検??でも…松田もうすぐ授業始まるよ??」
オレは、慌てて松田に伝える。
『知ってるよ?まぁ、1時間くらい平気だって。』
「で、でもさ〜」
そう言ってしぶるオレの手を引いて松田は、こう言った。
『だってさ、三田村考えてみなよ?これから6年間もこの学校で生活するんだぜ??ちゃんと、校内の場所を確認しとかないといけないだろ??』
松田は、さも当然だと言わんばかりにオレの顔を見つめた。
「そ、そうかな…」
まだまだ純粋だったオレは、松田のその一言に妙な信憑性を感じてしまった。
『そうだよ。三田村だって小学生にもなって迷子は嫌だろ??』
そう言って、奴は…にこりと微笑んだ。