*毒舌美少年 藤条 現る!!




『………ちょっと、お前らいい加減に退いてくんない?掲示板見えないんだけど…?』


掲示板の前で騒いでいたオレたちの後ろから不意に声が聞こえた。



オレと三田村が同時に振り替えると、そこには、オレよりもさらに背が小さな………美少年が立っていた。



…オレの身長が173cmくらいだから…コイツは、168cmくらいだな…。たぶんオレとでも5cmくらいは差がありそうだ。




…ちなみに三田村は、183cmくらいだったと思う…。…くそっ…。



そんな分析をしてみる冷静なオレ。



『あぁ〜、悪いな。すぐ退くから。』


あまり悪びれた様子はなかったが、三田村はそう言って掲示板の前から退いた。



『………どうも。』


ボソッと呟いて礼を言う美少年。



なんだ案外良い奴そうだと思ったのもつかの間、



『…つーか、てめー、俺のこと見て、チビって思っただろ??アンタ自身十分チビの部類だから。』





美少年の口から出たとは思えないその暴言に、柄にもなくオレは、三田村と共に唖然とした様子で立ちすくんでしまった。