また、ため息をこぼしそうになるオレの後ろから、
『新入生のみなさんは、掲示板に貼ってあるクラス表を確認し、速やかに体育館に移動してくださーい!!』
先輩らしき男の人が大声で叫ぶ声が聞こえた。
「ほら、掲示板行くぞ。」
『え?ちょ、ま、待てよ。』
三田村は、いきなり動き出したオレに驚いたようだったが、すぐにオレの後ろをついてきた。
―…
ガヤガヤ、ガヤガヤ。
掲示板のまわりには、多くの新入生らしき男子生徒が群がっている。
「オレら何組?」
背がそれほど高くないオレには、掲示板に貼られている紙の内容がよく見えなかった。
『ん〜。お、あったぜ!』
オレより10cmほど身長が高い三田村には、余裕で見えているようだ…。
…くそっ、背だけ成長しやがって…。
そんな三田村に内心毒づくオレ。
…あと5cmは、欲しいな…。