なんなんだ…?


オレは、必死に机に向かって問題集を解いている三田村をもう一度眺めた。




すると、



『そういえば、三田村…昨日、図書館で勉強してるの見たぜ?』



オレたちの話を聞いていたらしい鈴木がいきなり話に加わりながら言った。


ちなみに、鈴木とは、藤条の一見以来仲良くなったのだ。



「ま、ま、まさか…それはないぜ…?鈴木…見間違えじゃないのか?」




『なわけないよ。あれは、確かに三田村だったぜ。』



そう言うと、鈴木は、友達の佐藤のところに戻っていく。




…図書館といえば、三田村が絶対に出没しない場所ベスト3に入っているはずだ。



おかしい…おかしすぎる!




オレは決心した。




「藤条!英介!!」




『な、なんだよ』


『……』



いきなり名前を呼ばれて驚いた様子の藤条、無言の英介を見つめながら口を開く。




『……三田村尾行作戦開始だ!!』



…と。