――…



「ん…でさ、藤条のことだけど…ぶっちゃけ、どう考えてる?体調不良の原因とか…」



オレは、真剣な顔で三田村と英介に話しかけた。



ちなみに、今は、合宿先の自然の家のグランドでサッカーの真っ最中。



オレは、オフェンス。


三田村は、キーパー。


そして、英介は、フォワードだ。



すると、



『…もしかして…』



オレの問いに、サッカーゴールの前で三田村が腕組みをしながら考えこんでいる姿が目にはいった。





「?なんだよ、三田村心当たりあんのか?」





普段見ない真剣な顔の三田村にオレと英介は、内心、かなり驚いていた。




『…三田村どうしたんだ?』



「いや、英介、あれは何かを知っている顔だ。そういえば三田村、何気に藤条と仲いいし、なにか思いだしたのかも…」




コソコソとサッカーの試合中にもかかわらず、話すオレたち。



てか、英介…フォワードって攻めなきゃなんじゃね?



『…だよな…あれしか…いや…でも…』





三田村は、そんなオレたちのやりとりを気にもせず、未だにゴールの前でブツブツ何かを呟いている。




「み、三田村、何かわかったのか?」




いい加減、しびれを切らしたオレは、三田村に尋ねていた。