『……。』
気のせいじゃない
メーターを見ると
80km
90km
どんどん
どんどん
加速していく車
『あ、あの…』
薄暗い車内の中
あたしは
「屋敷へ行きたいんでしょ?」
『あ…』
運転する女を見て
完全に言葉を失う
グチュグチュ
グチュグチュ
ボトッ…
『な、なっ…』
あたしが見た物
それは
運転する女の目が溶け落ちた瞬間..
「どうしたの?そんなにあたしが怖い?」
目玉のない目で
あたしを見つめ
ニタニタと笑う
女の体はみるみる
焼けただれていく
『ゔっ…』
" 気持ち悪い "
皮膚が焼ける
何とも言えない
異臭にあたしは
吐きそうになり口を押さえる..
こんな車乗らなきゃよかった
どれだけ広くて
車の少ない1本道でも
このまま加速したら
正面から突っ込んで
この女に殺される
シネ
シネ
シネ
頭の中に響く声


