ちなみに
5階にある防犯カメラは
ナースステーションの前だけ
あたしの存在を
見つけた香織は
ゆっくり
ゆっくり
ゆっくりと疑いもなく
薄暗い階段から
ひょっこりと
廊下に顔を出すあたしの元へ
『あの…香織サン、この前は突然怒鳴ったりして本当にごめんなさい』
「萌チ…」
『あたし自身、全く悪気はなかったの』
「ううん、あたしこそごめんね… 突然飛び出したりして、萌チャンを驚かせちゃったし。だからそんなに気にしないで!」
『でも…』
香織の前でわざと下を向くあたし..
「萌チャン…あたし何とも思ってないから、ね!…ほら、新が待ってると思うから早く病室に行きま…」


