「あ…ごめんなさ…あたしそろそろ帰るね…」
うわ… 言い過ぎたかも
あたしの
怒鳴り声を聞き涙ぐんだ香織は
鞄を持って慌てて
病室から出て行く
『あ、結城さっきの話の続きだけどさ…』
「香織…!」
あたしの言葉なんて無視
結城は
ベッドから飛び降り
病室から飛び出した
香織の後を
追いかける
『……。』
何だよ
結城の奴香織の事追いかけんのかよ
あたしは
結城の優しい匂いが残る..
ベッドに座り肩を落とす。
「萌」
カーテンの端から顔を出す健太
『なんだ、アンタ居たの』
「本」
『は?』
「昨日言ってただろ?借りて来てくれなかったのか」
『…しるかガキ。あたしは今イライラしてんだ、話しかけてくんな!』
「萌、もしかしてさっきの女に妬いちゃってんの~?」
あたしに対し
意味深そうにニヤニヤする健太
『誰が妬くかこの糞ガ…』
「萌チャン」
『あ、結城…』
1人で病室に帰って来た結城は
「なんで突然、香織に怒鳴ったの?」
真剣な顔であたしを見つめる


