「萌チャン?」
トイレから出て来た
あたしを見た結城は
心配そうに見つめる
『ごめん。トイレに忘れものしちゃって…』
「嘘だろ」
『え…』
「目が少し腫れてる」
真っ直ぐあたしを見る結城
『……。』
結城の目は苦手
あまりにも
真っ直ぐで
綺麗過ぎて
何もかも
見透かされているそんな気分になる
「あ!!」
『何?』
「萌チャンそう言えば俺の車は?」
『あ、そう言えば公園に置いたまま病院に来た…ほら、あたし免許持ってね-し』
「まじかよ…」
頭を抱える結城
『まぁ退院したら取り行けばいいじゃん』
「あ-、万が一駐禁切られたらどうす…い、痛てて…」
あたしは
倒れかけた
結城の腕の下に回り
慌てて体を支える..
『大丈夫かよ…病み上がりなんだから長時間立っててまた悪化しても知らねえからな』
「いやいや、悪化したら困る。病室に戻るか…」
" ありがとな "
あたしは
結城に聞こえない位の
小さな小さな声で呟く
「萌チャン今何か言った?」
『別に~』
なんだかんだ言いつつ
あたしと結城は病室に戻った..


